ゲーミングPCを入手し、パソコンでゲームを楽しむ場合、多くの場合「Steam」を導入する必要があります。Steamは、PCゲームのダウンロード販売プラットフォームで、多くのゲームは、Steamを経由して、購入したり、ダウンロードしたりします。
本記事では、PCゲームを楽しむためのカギとなるSteamを初めて使う方に向けて、登録方法からクライアントソフトのインストール方法、ゲームの購入方法などを中心に、Steamの魅力を紹介していきます。
初めてのゲーミングPCを購入して、これからゲームをバリバリ楽しんでいきたいという方はぜひ参考にしてみてください。
1.Steamとは何か?
1-1.PCゲームを楽しむためには「Steam」が必須
PCゲームをプレイする場合、かつてはCDやDVDなどの記憶媒体に記録されたデータを用いていました。しかし、インターネット環境が整い、高速化された昨今では、ダウンロード販売が主流となっています。
Steamは、アメリカのValve Corporationが提供するサービスで、PCゲームやソフトウェアの配信やコンテンツ管理などを目的としたプラットフォーム。Steam上で、ゲームを購入できるだけでなく、通信対戦やバージョンアップなどにも対応しています。
1-2.8万を超えるゲームを配信中
現在Steamでは、8万を超えるゲームが配信されており、「APEX LEGENDS」や「Counter-Strike: Global Offensive」などの定番PCゲームはもちろん、「Street Fighter 6」や「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」など話題のゲーム、「ファイナルファンタジー」シリーズなどの人気ゲームもラインナップされています。
無料でプレイできるゲーム(ゲーム内課金も含む)も数多く用意されており、PCでゲームを楽しみたい方は、Steamの導入が必須となりつつあります。
1-3.お買い得なセールも実施
さらにSteamでは定期的にセールが実施されており、10~90%OFFの割引価格でゲームを購入することができます。年4回の季節限定で行われる大型セールのほか、毎月のように何らかのセールが行われていますので、Steam公式サイトなどで、セール日程をしっかりと確認しておきましょう。
なお、セールによって、対象となるゲームや割引率は異なりますので、セール期間であっても、自分のほしいゲームが必ず割引価格で購入できるわけではない点に注意が必要です。その一方で、セール期間外でも割引販売されているゲームもありますので、こまめにチェックしておくことをおすすめします。
1-4.返金可能でプレイできなくても安心
Steamで購入したゲームは、購入後2週間以内で、プレイ時間が2時間未満の場合に限り、返金を受けることが可能となっています。
自分のパソコンのスペックが不足しており、満足にプレイできないような場合はもちろん、実際にプレイしてみたら、思っていたゲームと違ったり、面白くなさそうと思った場合でも、購入後2週間以内、プレイ時間2時間未満であれば、返金を受けることができますので、価格の高いゲームでも、お試し感覚で購入できるのもSteamの大きなメリットとなっています。
2.Steamの導入方法を解説
2-1.Steamのダウンロード・インストール方法
Steamを利用するためには、ゲームの購入や管理を行う「Steamクライアント」をインストールする必要があります。ここでは「Steamクライアント」の導入方法を紹介しましょう。
まずは、Steam公式サイト(https://store.steampowered.com/)にアクセスし、右上にある「Steamをインストール」をクリックします。
続く画面でも同様に「Steamをインストール」をクリックします。
任意の場所にインストールファイルをダウンロードし、ダウンロードが終了したらファイルを実行します。後は画面の指示にしたがっていくだけで「Steamクライアント」のインストールは完了します。
インストールが完了したらログイン画面が表示されるので、画面右下の「無料アカウントの作成」をクリックして、Steamアカウントを作成しましょう。
2-2.Steamでのゲームを購入する
Steamクライアントを起動すると、TOP画面は公式サイトとほとんど同じレイアウトとなっています。ゲームをプレイする場合は、ストアで、自分がプレイしたいゲームを探して、インストールを行います。
「APEX LEGENDS」のように、基本無料のゲームの場合は、ゲームの詳細画面で「ゲームをプレイ」をクリックすると、インストールが開始されます。
インストールは、ゲームの容量や回線速度によって変わりますが、ここは気長に待ちましょう。
終了後、設定によってはパソコンのデスクトップにもショートカットが作成されますが、基本的にはSteamクライアントのライブラリからプレイしたいゲームを選んで開始します。
一方、無料ゲーム以外は、「カートに入れる」を選び、右上の「カート」をクリックして購入します。
Steamでゲームを購入する場合は、クレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、各種電子マネーなど幅広い選択肢が用意されています。
ゲームを購入するとライブラリに追加されますので、あとはインストールをすればいつでもプレイすることができます。
3.Steamを使用する上での注意点
3-1.自分のパソコンがゲームのシステム要件を満たしているかをチェック
Steamストアにはたくさんのゲームが用意されていますが、実際にプレイできるかどうかは、当該ゲームの必要スペックを満たしているかどうかで決まります。
ストアでゲームを選択し、個別ページを下のほうまでスクロールしていくと、「システム要件」と書かれた箇所が見つかります。ここでは、左が「最低」、右が「推奨」のスペックが記載されており、「最低」スペックでもプレイは可能ですが、快適なプレイを期待するのであれば、「推奨」スペック以上が必要となります。
万が一、ゲームが満足に動作しない場合はSteamでは返金も可能ですが、やはり購入前には、必ず「システム要件」をチェックして、自分の環境と比べておきましょう。
3-2.Steamでは取り扱われていないゲームもある
現在、パソコンでゲームをするのであれば必須とも言えるプラットフォームであるSteamですが、あらゆるゲームに対応しているわけではありません。パソコン向けにリリースされていないゲームは当然として、パソコン用のゲームでも、独自プラットフォームを採用しているメーカーもあります。その場合は、Steamではなく、独自のプラットフォームや公式サイトから購入・ダウンロードする必要があります。
Steamで取り扱われていないゲームは「非Steamゲーム」と呼ばれますが、その主なものとして、「Valorant」や「原神」などが挙げられます。
非Steamゲームは、Steam上で購入したり、ダウンロードしたりすることはもちろんできませんが、インストール後に、Steamのライブラリに追加することは可能です。Steamはゲームの配信だけでなく、一括して管理できる点も魅力のひとつ。非Steamゲームを登録することで、ランチャーとして活用することもできるのです。
3-3.日本語対応や個人設定で除外されるゲームに注意
Steamには世界各国のゲームが集まっていますので、すべてが日本語に対応しているわけではありません。せっかく購入したゲームが日本語非対応で満足にプレイできないといったことがないように、購入前には必ず対応言語についてもチェックしておきましょう。
なお、「ストアコンテンツ個人設定」によって、日本語非対応のゲームが表示されないように設定することもできますので、こちらもうまく活用してみてください。
また「成人向けコンテンツの個人設定」も注意が必要です。こちらにチェックが入っていないと、“全年齢対象ではない可能性がある成人向けトピック”や“暴力表現やゴア表現を含むゲームやコンテンツがストアなどに表示されなくなります。
「成人向けコンテンツ全般」「暴力表現やゴア表現の頻出」「多少のヌードや性的なコンテンツ」の3つにチェックを入れた場合と外した場合では、「売上トップ」に登場するゲームも大きく変わってきます。人気ゲームには年齢制限のあるものも少なくないので、もし自分のプレイしたいゲームが表示されない場合は、こちらの設定も確認してみましょう。
3-4.ストレージは余裕を持った容量を
ゲームのデータ容量は増加傾向で、インストールするために50GB以上の容量が必要になるゲームも珍しくありません。ゲーム数が少ない間はあまり気にならないかもしれませんが、ゲーム数が増えると、チリも積もれば……ではありませんが、ストレージを簡単に圧迫してしまいます。
いろいろなゲームを楽しみたいのに、ストレージの容量不足でプレイができないようでは、せっかくゲーミングPCも宝の持ち腐れです。最初からできるだけ大容量のストレージを用意するのがベストですが、ゲームが増えてきたら、増設なども検討しましょう。また、プレイしなくなったゲームを一時的にアンインストールして、容量を確保するというのもひとつの手です。
なお、ゲームはデータの読み書き速度は重要になりますので、快適にプレイしたい場合は、高速なSSDを利用したほうがよいでしょう。
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4.Steamでゲームを楽しもう
4-1.Steamでゲームの探すには?
Steamには、非常に多くのゲームが用意されているため、自分のプレイしたいゲームを探すのも一苦労ですが、すべてがカテゴリー分けされているので、ジャンルやテーマなどに絞って探すことができます。
また、「話題の新作」や「売上トップ」がリスト表示されていたり、「無料ゲーム」に絞って表示させることもできますし、右上にある「検索」欄にキーワードを入力してゲームを探すことも可能です。
4-2.Steamのコミュニケーション機能に注目
Steamには、ゲームの購入・ダウンロードや一括管理のほか、コミュニケーション機能として「フレンド&チャット」インターフェースも用意されています。インターフェイスには、Steamクライアントの右下にある「フレンド&チャット」やWebブラウザからアクセスできます。
フレンドの管理やインスタントメッセージの送信、ボイス&グループチャットの管理などに対応していますので、オンラインゲームなどを楽しむ方はぜひ活用してみてください。
なお、Steamでは悪意のあるユーザーによるスパムや詐欺、フィッシングなどの行為を抑止するために、新規のアカウントに対してフレンド追加することに制限があります。制限を解除するためには、Steamストアでゲーム等を5.00USD(米ドル)以上を購入するか、Steamウォレットに5.00USD(米ドル)を追加する必要があるので、注意しましょう。
4-3.Steam Deckで持ち運んで遊べる
Steam Deckは、Valve Corporationが販売する携帯型ゲーミングPCで、Steam Deckからログインすることで、通常のPCと同じ様にSteamライブラリにアクセス可能で、ライブラリ内のゲームをプレイすることができます。
Steam Deckは、携帯機としては非常に高いスペックですが、最新のゲーミングPCと比べると二世代くらい前のミドルレンジクラス。7インチディスプレイを搭載し、解像度は1280×800で、別売りのドックと接続することによって、外部ディスプレイに出力することもできます。
なお、Steamでラインナップされているすべてのゲームに対応しているわけではないので、Steam Deckへの対応状況(互換性)もしっかりチェックしておく必要があります。快適に動作する場合は「確認済み」、操作や設定に追加の作業が必要な場合は「プレイ可能」、Steam Deckでは動作しない場合は「非対応」、互換性未チェックの場合は「不明」と記載されていますので、Steam Deckを使う場合は事前に必ずチェックしておきましょう。
4-4.実績機能でやりこみ度をチェック
Steamで購入、あるいはダウンロードしたゲームの多くには「実績」という項目が用意されています。「実績」は、あらかじめ設定されたテーマをクリアすることによって獲得するできるもので、PS5やSwitchなどのトロフィー機能と考えてもよいでしょう。
実績には、普通にプレイしていれば自然と獲得できるものから、狙ってプレイしないと獲得できないものまでさまざまなものが用意されています。あくまでも、やりこみ要素のひとつなので、自分がどれくらいプレイしているかの目安としてチェックしておきたいポイントです。
5.まとめ
ゲーミングPCでゲームをプレイする場合、今やSteamは必須です。多くのゲームがSteamのプラットフォームで配信されており、Steamを導入しないとプレイできないゲームも少なくありません。
ここまで紹介してきた通り、Steamを導入するハードルはまったく高くありません。パソコンにあまり詳しくない方でも簡単、手軽に導入できるはずです。
フレンド&チャットなど、Steamはゲームを購入・ダウンロードするだけでなく、様々な魅力を秘めています。ぜひ本記事を参考にして、快適なゲームライフを楽しんでください。
もともと小さいころは兄と家庭用ゲームで遊んでいたのですが、高校生の頃くらいからオンラインゲームにはまってしまい、今はAPEXやVALORANTなどのFPSが大好きです。やはりゲームを極めるならゲーミングPCが要るよねってことで、ゲーミングPCを購入したらパソコンにもハマってしまい今は、自他と共に認めるゲーマー女子です。
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