サイコムは、2023年8月19日(土)に、埼玉県八潮市のサイコム本社にて、「パソコン組み立て教室」を開催しました。「初めてのパソコン組み立てを、サイコムと一緒に楽しみましょう!」という言葉通り、技術力に定評のある同社のスタッフとともにパソコンを組み立てる、いわゆる自作パソコン教室で、当日は小学高学年から高校生までの学生とその保護者6組が参加し、初めてのパソコン組み立てに挑みました。
組み立て教室レポート
サイコムからは、講師を務める佐藤さんのほか、中谷工場長、馬場さん、高瀬さん、鐘江さんがサポートを担当。初めて見るパソコンのパーツを前にして緊張気味の参加者に対して、まず河野社長が挨拶を行います。
「自分でパソコンを組み立てると、世界で唯一、自分だけのパソコンということで愛着がわきますし、組み立てるスキルが身につけば、部品単位で性能を上げることもできます。そして、組み立てること自体が非常に楽しいです」と河野社長。「私達も一緒に楽しみますので、皆様も有意義で楽しい思い出にしてください」と参加者にエールを贈りました。
実際の組み立て作業に入る前に、まずはパーツをチェック。今回の組み立て教室では、同社の「G-Master Velox II Intel Edition」をベースにした構成が用意されました。
それぞれのパーツがどんな働きをするか、出来上がったパソコンでどんなことができるかを紹介する講師の佐藤さんの言葉に、参加者の皆さんは真剣に耳を傾けます。
そして、いよいよ組み立て作業がスタート!まずはマザーボードにCPUやメモリを装着するところから始めます。中谷工場長が詳しい説明を加えながら組み立てていくのを眺めつつ、思い思いに組み立てを開始。初めて目にするパーツを手に、緊張した面持ちで、スタッフの方のサポートを受けながら、ひとつひとつパーツを組み込んでいきます。
CPUクーラーはサイコムならではのNoctua製のクーラーを使用。その大きさに驚きつつも、着実にネジ止めしていきます。参加者の方は、CPUやメモリの取り付けよりも、意外とネジ止めに戸惑っている様子。所々で「ネジ止めが難しい」との声が上がっていました。
M.2 SSDの取り付けは、マザーボード上のヒートシンクの取り外しなどが必要なので、スタッフの方の話を聞きながら、慎重に作業を進めていきます。
マザーボードへのパーツの取り付けが終わったら、いよいよパソコンケースへ!まずは、電源ユニットを取り付け、配線を整えていきます。
そして、バックパネルを取り付けて、パソコンケースの中にマザーボードを固定。なかなかネジ穴の位置が定まらず、四苦八苦しながらも、しっかりとネジで固定していきます。
ネジ止めが終わったら、電源ケーブルをマザーボードに接続し、さらにゲーミングPCらしくLEDストリップを取り付けていきます。
最後に、ゲーミングPCの肝となるビデオカードを取り付けたところで、作業を一旦止めて、休憩時間に入ります。
休憩後は、いよいよ電源投入!休憩時間中に用意されたモニターと接続し、電源を投入すると、LEDストリップが七色に輝きだし、あちらこちらから思わず歓声が上がります。
どのチームも問題なく電源が入って一安心。キーボードとマウスを接続し、ラストスパートとばかりに、OSインストールを行って作業は無事終了。会場は笑顔で溢れます。
組み立て教室の最後は修了式。完成したパソコンを前に、河野社長から修了証書が授与されます。長い一日が終わり、参加者はみんな満足げな表情で会場を後にしました。なお、完成したパソコンは、サイコムのスタッフが動作確認を行った上で、あらためて参加者のもとへと発送されます。
サイコムの組み立て教室への思い
組み立て教室終了後に、今回の開催に至った経緯などを河野社長にあらためてお伺いしてみました。
「今回の組み立て教室は4回目かな?実は昔やっていたんですよ。一番最初は、草加の市民会館を借り切って……」
と話し始める河野社長は、
「その時は、4万円くらいのパソコンだったんですけど、応募殺到で3~40組くらい集まりました」と懐かしそうに振り返ります。
ただ、あまりにも参加者が多く、当時のスタッフでは捌ききれなかったこともあって、だんだん会場を小さくしながら、数年おきに開催していたとのことで、今回、本社にスペースができたこともあって、久しぶりに開催することを決意したとのことです。
BTOメーカーがあえて組み立て教室を実施するのは、「少しでもデスクトップパソコンに興味を持ってほしい」との思いから。
eスポーツによって、若い人もデスクトップパソコンに触れる機会が増えていますが、まだまだ興味があるところまでには至っていないとのことで、
「今日いらっしゃった方も、コンソール機ではゲームを楽しんでいる方が多いと思います。でも、パソコンでゲームをやっているという方はまだまだ少ない。だから、少しでもデスクトップパソコンに触れて、パソコンでもゲームができることを体験してほしい」
と、その思いを語ります。
久しぶりに組み立て教室を開催してみて、「思っていた以上にみんなが楽しそうだった」というのが率直な感想とのことで、
「おそらく、今日来ていただいた方は、親がパソコン好きで、それに連れられたという方がほとんどだと思うのですが、意外と皆さん真剣に取り組んでくれていたのが、すごくうれしかったです」。
今回、パソコンのスペックを上げたため、かなり参加費が高額(169,800円)になっていましたね。
「(組み立てキットの代金のみで)うちの利益は全然ないんですけど、けっこう高いハードルかなと思っていました。しかし、それでも参加してくださる方がいるということは、それだけ親御さんに理解があるんだと思います。ただ、理解はあっても、自分で実際に教えるということはなかなかできないと思うんですよ。だから、それを我々が代わりにやろうと」。
参加者の笑顔に触れ、ポジティブな印象を受けたことで、今後も組み立て教室を続けていきたいという河野社長。
「せっかく近くに工場もありますから、来年開催するなら、お弁当なんかを用意して、午前中は工場で社会見学、午後はこちらで実際に組み立てるみたいな構成も面白いかなと思っています」
と、早くも来年に向けての構想を膨らませる。
「体験してみて、初めて気づく面白さってあると思うんですよ。だから、子供のうちに、いろいろな経験をたくさん積んで、興味の幅を広げることが大事ですし、それが趣味にも繋がっていくと思います。それがパソコンだったら最高ですね。」
サイコムのパソコン組み立て教室、次回開催する際は、みなさんもぜひご参加をご検討ください。
スタッフ一同、皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。
北海道の牧場で馬と戯れる日々を経て、パソコン雑誌やWEBニュース媒体の編集長を歴任する。Athlonに心奪われ、Xeonに絶対の忠誠を誓ったのも今や昔。現在は、編集業を中心に、原稿執筆からカメラマン、果てはアニメの宣伝プロデューサーまで、本業不明の生活を送る。ユーザーの心をがっつり掴む各種オウンドメディアを運営中。 プロフィールはこちら
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- DDR5メモリとインテル® Core™ プロセッサを採用するミドルタワー型ゲーミングPC。
高性能と高拡張性を実現したゲーマー向けハイエンドモデルです。
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