自分でパーツを集めて、組み立てることで1台のパソコンを作り上げる自作パソコンの魅力は、高性能なパソコンを比較的低コストで利用できるだけではなく、自分の用途に合った構成を自由にカスタマイズすることができる点にあります。
しかし、パソコン初心者の方にとって、パソコンの自作は非常にハードルの高い作業であり、なかなかチャレンジすることができない分野となっています。
そこで本記事では、自作PCのメリット・デメリットから、必要なパーツの選び方、簡単な組み立て方法などを紹介していきますので、自作PCに興味のある方はぜひチェックしてみてください。
目次
1.自作PCの魅力とは?
1-1.自作PCのメリット:自分だけのオリジナルPCが作れる
自作PCの最大のメリットはカスタマイズ性です。自分の好きなパーツを選んで組み合わせることが可能で、CPUやメモリ、ビデオカード、ストレージなど、用途や予算にあわせてかなり自由に組み合わせることができます。そして、パソコンにおいてもっとも個性を発揮できるPCケースを自由に選べる点は、大手メーカー製パソコンは言うまでもなく、BTOパソコンなどよりも大きなアドバンテージと言えます。
また、自作パソコンは安く仕上げることができるのも大きな特徴。組み立てコストが掛からないのはもちろん、パーツ選びの際も、様々なショップを巡って、掘り出し物を探すという楽しみも味わえます。
そして何よりも大きいのが満足感。自分でイチから組み立てたパソコンだけに、愛着もより一層大きくなり、パソコンライフがより楽しいものとなるのです。
1-2.自作PCのデメリット:組み立てには知識が必要
自作パソコンは、パーツ選びから組み立てまですべて自分の手で行わなければならないので、パソコンに関する知識と経験が求められます。パソコンの組み立て作業自体はそこまで難しいものではありませんが、やはりある程度の知識は必須となります。
メリットとして自由度の高さを挙げましたが、どんなパーツでも組み合わせられるわけではなく、最低限のルールがあります。例えば「Intel Core i」シリーズ用のマザーボードに「AMD Ryzen」シリーズを組み合わせることはできませんし、DDR4対応のマザーボードにDDR5メモリを装着することもできません。
また、保証やサポートが受けられないのも大きなデメリットで、トラブルが起こったときも、自分の知識と経験で対応するしかありません。今では、インターネットを使って、様々なことを調べられる環境が整っていますが、それでもやはり、知識や経験に自信のない方には、自作はあまりおすすめできません。
1-3.既製品PCと自作PCの違い
いわゆる大手メーカー製パソコンやBTOパソコンは、手元に届き次第すぐに使用できるという点が最大のメリット。BTOパソコンは基本的に注文してから届くまでに多少のタイムラグがありますが、メーカー製パソコンであれば、在庫さえあればすぐに使用することができます。
一方の自作パソコンは、パーツの選定から購入、さらに組み立て作業、OSのインストールなどの手間と時間が必要となりますが、性能やコストを自分のニーズに合わせやすいというメリットがあります。また、知識や経験のある人であれば、パーツの購入からOSのインストールまでを1日の間に済ませてしまうことも可能です。
つまり、初心者など知識、経験に自信のない方や、手間暇をかけたくない方は既製品PC、自分の好みやニーズにあったパソコンを突き詰めたいという方は自作PCがおすすめ、先にも述べましたが、自作PCには保証・サポートがない点もしっかり認識しておく必要があります。
2.自作PCの組み立てに必要なパーツは?
2-1.CPU
CPU(Central Processing Unit)は、パソコンの“頭脳”となるパーツで、CPUの性能がパソコンの性能と言っても過言ではなく、性能面に大きな影響を与えます。CPU選びのポイントは、大きく分けて、クロック周波数とコア数の2つで、基本的にはクロック周波数が高く、コア数が多いほど、性能が高くなる傾向にあります。
自作をする場合は、基本的にIntelの「Core」シリーズとAMDの「Ryzen」シリーズが主流で、シェア的には「Core」のほうが人気ですが、AMD製CPUに根強い人気があるのも自作ならではの特徴と言えます。
また、最近のCPUにはグラフィック機能が内蔵されていることが多くなっているので、ゲーム用途でなければ、ビデオカード分のコストを節約することも可能です。なお、ハイエンドCPUは消費電力や発熱が大きくなるので、電源容量の大きい電源ユニットや高性能のCPUクーラーを組み合わせるようにしましょう、
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2-2.メモリ
メモリ(メインメモリ)は、パソコンが処理するデータを一時的に保存する場所で、パソコンを机に例えると、メモリはその盤面にあたります。メモリの容量が増えれば、それだけ作業スペースが広くなるわけですから、操作の快適性が高まります。
メモリには「DDR4」や「DDR5」といった規格があり、「DDR5」のほうが「DDR4」よりもデータ転送速度が高速化されてます。ただし、利用できるメモリはCPUに依存するのに加え、CPUが対応していても、マザーボードが対応していなければ物理的に使用することができません。パソコンを自作する場合も、購入時に間違えないように注意しましょう、
なお、現在のCPUは、2枚のメモリを同期させて転送速度を向上させるデュアルチャンネルが主流です。そのため、必ず同スペック、同容量のメモリを2枚セットで購入するようにしましょう。
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2-3.ストレージ(SSD・HDD)
ストレージはパソコンで扱う様々なデータを格納するパーツで、メモリが机の盤面だとすると、ストレージは“引き出し”に相当します。ストレージにはSSDとHDDがあり、メモリチップにデータを記録するSSD(Solid State Drive)に対し、HDD(Hard Disk Drive)は金属製の円盤に磁気でデータを記録します。一般的に、SSDは読み書き速度や静音性に優れており、HDDは価格面、容量面で有利です。
現在では、「M.2」と呼ばれる規格に対応したSSDが広く流通しており、より高速なデータ転送を実現しています。コスト的にはやや割高となりますが、特にOSなどを格納するシステムドライブには、高速なM.2のSSDを利用することをおすすめします。
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2-4.ビデオカード(GPU)
ビデオカードは、3Dグラフィックスなどの画像描写に必要な計算を司る“GPU(Graphics Processing Unit)”やVRAMと呼ばれる専用のメモリが搭載されているパーツで、パソコンでゲームをプレイしたいという方には必須のパーツとなっています。
さらに最近では、GPUの持つ優れた並列処理能力を利用するソフトウェアが、クリエイティブ関連を中心に登場していることで、ゲーム用途以外でも重要な鍵を握るパーツとなっています。
現在、NVIDIAの「GeForce」とAMDの「Radeon」がGPUの2大ブランドですが、シェア的には「GeForce」が多数を占める状況となっています。ただし、「GeForce」シリーズのハイエンドモデルは非常に高価なため、コストパフォーマンスを考えると、「Radeon」も選択肢のひとつとして、十分に検討する価値があります。
また、ゲームもしないし、クリエイティブな作業も興味がないという方は、グラフィック機能を内蔵したCPUを利用すれば、ビデオカード分のコストを抑えることも可能です、
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2-5.マザーボード
マザーボードは、CPU、メモリ、ビデオカード、ストレージなど、パソコンを構成する主なパーツをコントロールし、データの受け渡しを行う超重要パーツです、そして、マザーボードによって、使用できるCPUやメモリなどは異なりますので、自作を行う場合は、自分が使いたいCPU、メモリなどが対応しているかをチェックする必要があります。
マザーボードには、ATX、マイクロATXといったサイズに関する規格があります。ミドルタワー型などある程度の大きさがあるPCケースにはATX、省スペース型のPCケースにはマイクロATXやミニITXといった規格が組み合わされますので、購入時はサイズについても注意が必要です。
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2-6.PCケース
PCケースは、パソコンにおいてもっとも個性が発揮できるパーツであり、PCケースを自由に選べることが、パソコンを自作するうえでの大きなメリットだと言えます。
PCケースには、タワー型やブック型、省スペース型など、サイズによって様々なバリエーションがあります。省スペース型などコンパクトサイズのPCケースは、設置場所に困らず、見た目もスタイリッシュなものが多いのですが、組み立て時の難易度が上がるほか、パーツによってはうまく組み込めないなどのトラブルが起こる可能性がある点を覚えていおきましょう。
冷却面を考えても、PCケース内のエアフローが確保しやすく、さらに熱がこもりにくい、大型のタワー型のほうが有利。実用性を取るかデザイン性を取るかは非常に難しいポイントなので、購入時にはしっかりと検討するようにしましょう。
2-7.電源ユニット&CPUクーラー
パソコンを組み立てるうえで、忘れてはいけないのが電源ユニットです。パソコンは電気で動く機械なので、電源ユニットの安定性がパソコンの安定性にも大きく影響します、特にハイエンドパーツを多数使用するのであれば、電源容量の多い電源ユニットを使用する必要があります、さらに、電源容量だけでなく、変換効率や保護回路などの品質面もこだわった製品選びが重要となります。。
自作をする場合、CPUクーラーはCPUにバンドルされた、いわゆる純正クーラーと呼ばれるものを使う方が多いと思います。基本的な性能を考えれば。、それでも十分なのですが、安定したパフォーマンスや静音性を追求するのであれば、CPUクーラーにもこだわってみたいところです。予算に余裕があれば、安定した冷却性能が期待できる水冷ユニットの導入も検討してみましょう。
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3.実践!自作PCの基礎知識
3-1.必要な道具を揃えよう
パソコンを組み立てるとなると何か専門的な工具が必要になるのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的にはプラスドライバーが1本あれば問題ありません。プラスドライバーによって先端の大きさが異なりますが、1番とかNo.1などと呼ばれるサイズがパソコンの組み立て作業にはベストなサイズとなります。また軸長の長いものを使用することをおすすめします。
基本的にはプラスドライバー1本でと言いましたが、M.2 SSDなどの固定用として非常に小さいネジを使用する場合もあります。ネジを使用せずに固定できる製品もありますが、念の為、精密ドライバーも用意しておいたほうがよいでしょう。
基本的にはドライバーがあれば組み立て作業自体は可能ですが、パソコンに使用するパーツは精密機器なので、静電気防止用の手袋などを使用すると安心して作業を行うことができます。そのほか、ハサミや結束バンド、カッター、ラジオペンチ、ライトなどがあれば、より快適に作業することが可能となります。
3-2.各パーツの取り付け方法
パソコンを組み立てる際の基本的な流れは、①マザーボードに、CPU、CPUクーラー、メモリ、M.2 SSDなどのパーツを取り付ける。②PCケースに電源ユニットを取り付ける。③各パーツを取り付けたマザーボードをPCケース内に固定する。④ビデオカードをマザーボードに取り付ける。⑤HDDやSSD、光学ドライブを利用する場合はPCケースに固定する。⑥電源ケーブルなど各ケーブルをマザーボードやパーツに接続する。といった感じになります。
組み立て順には明確なルールがあるわけではないので、多少の前後は問題ありません。PCケースの形状やマザーボード上の配置、ビデオカードやストレージの使用の有無などによって、ケーブルの取り回しは大きく変わりますので、臨機応変に対応する必要があります。
3-3.OSのインストールと設定
組み立て作業が終わったら、電源ケーブルをコンセントに繋ぎ、まずはちゃんと起動するかを確認します。起動したらBIOS画面で、各パーツがちゃんと認識されているかをチェックします。
すべての接続に問題がなければOSをインストールします。Windows 11をインストールする場合は、USBメモリやDVDなどのインストール用メディアを使い、画面の指示に従って進めていくだけで、簡単にインストールが終了します。
OSのインストールが終われば、あとは各種設定を行い、使用するソフトウェアをインストールしていけば、自分だけのオリジナルパソコンの完成となります。なお、PCケースの側板については、トラブルが発生したときにすぐ対応できるよう、OSのインストールが終了するまでは開けておいたほうがよいでしょう。
4.自作PC組み立て時によくあるトラブル
4-1.電源が入らない
パソコンの組み立てが終わり、ついに電源を投入。しかし、パソコンはうんともすんとも反応しない……などということは自作では珍しいことではありません。まずは深呼吸でもして落ち着いて、電源の接続状況を確認してみましょう。
まず最初にチェックするのは電源ケーブルがコンセントに繋がっているか。そして、電源ユニットにもちゃんと接続されているか。電源ユニットのスイッチはオンになっているか。マザーボードにちゃんと電源ケーブルが接続されているか、といった具合に、電気の流れに沿って接続状況を確認。さらには、電源スイッチもちゃんとマザーボードに接続できているかを確認するなど、ひとつひとつをしっかりとチェックしていきましょう。
4-2.画面が表示されない
CPUクーラーなどのファンは回っているけど、画面が一向に映らないといった場合は、まずモニターの電源がちゃんと入っているか、パソコンとモニターが正しく接続されているかを確認します。
ビデオカードを利用している場合はビデオカードの出力端子と、ビデオカードではなくCPU内蔵のグラフィック機能を使うのであればマザーボードのバックパネルに用意された出力端子としっかり繋がっているかを確認しましょう。
4-3.異音や異常な発熱
電源もちゃんと入るし、画面も問題なく出力されているが、なにかPCケースの中から異音が聞こえてくるといった場合は、まずは異音の発生源を確認し、冷却ファンなどが正常に動作しているかどうかをチェックしてみましょう。
また、電源投入後すぐに異常な発熱が感じられるような場合は、CPUクーラーの取付不良が考えられますので、正しく取り付けられているかを確認。さらに、PCケース内のエアフローが妨げられていないかもあわせてチェックしておきましょう。
5.自作PCによくある質問
5-1.本当に自作PCは安いの?
自作はコストが抑えられるといいますが、実際にはどれくらいの予算が必要となるかをチェックしてみましょう。
自作は組み立て工賃などが掛かりませんから、基本的には組み合わせるパーツの総額がイコール必要な予算となります。つまりパーツをできるだけ安く調達できれば、それだけ全体の価格も抑えることができるわけです。
ただし、各パーツを調達するコストは、個人で購入するよりも大量に仕入れるメーカーのほうが有利なのは自明です、そのため、実際に計算してみると、特にBTOメーカーなどは自作とあまり変わらないような値段で提供している場合もあります。
自作でコストを抑えるのが現実的だったのはかなり昔の話で、現在では、自分の好きな構成にできるとか、組み立てる行為自体を楽しむといったところが自作のメリットになりつつあります、
5-2.保証やサポートは?
自作のデメリットとしても挙げましたが、自作PCの場合、パーツ単位での保証を受けることはもちろん可能ですが、パソコン全体としての保証はありませんし、何かトラブルがあった場合にサポートを受けることもできません。
自作は自己責任と言われる通り、なにかトラブルが合った場合に、自分で解決できるスキルが必須となるのです。
5-3.パソコン初心者でも作れるの?
ここまでで何度も言っている通り、知識や経験にあまり自信のないパソコン初心者の方に自作はあまりおすすめできません。とはいえ、実際にチャレンジしていかないと知識や経験が身についていかないのも事実です。
パソコンの組み立て作業自体は、あまり専門的な知識を必要とするものではないので、初めての方でも特に問題はありません。身近に知識や経験のある方がいれば教えを請いながら、あるいはネットや書籍などを参考にしながらでも、挑戦してみるのは決して悪いことではありません。パソコンをただの道具ではなく、趣味として楽しんでいくのであれば、自作の世界にも足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
5-4.自作PCの組み立てが難しい場合、BTOパソコンがおすすめ
パソコンはエントリーモデルでも10万円弱は掛かってしまうので、決して安い買い物ではありません。これは自作パソコンでも同じことで、余ったパーツを集めて一台組んでみるといった方もいらっしゃいますが、特にパソコン初心者には技術面だけでなく、コスト面でもハードルは高めです。
自分の好みの構成でパソコンを組んでみたい。でも、自分で組むのはちょっと怖いという方は、BTOパソコンに注目してみましょう。BTOパソコンは、いわゆる大手メーカー製パソコンよりもカスタマイズ性が高く、自分好みのスペックのパソコンを購入することができます。
もちろん自作をするよりも少々割高にはなりますが、組み立て工賃分だけでなく、何よりも保証・サポートが用意されているところが大きなポイント。何かトラブルがあった場合の安心を買うと思えば、けっして無駄な支出にはならないでしょう。
6.自作PC感覚で見積もり・注文!おすすめのBTOパソコンを紹介
6-1.G-Master Velox II Intel Edition
BTOメーカー・サイコムの多彩なゲーミングPCの中でエントリーモデルとして高い人気を誇る「G-Master Velox II Intel Edition」は、シンプルな構成ながらも、PCゲームを楽しむために必要なスペックをきっちり押さえた、ゲーミングPC初心者におすすめの1台となっています。
標準構成で「Intel Core i5-14400F」と「GeForce RTX 4060」搭載ビデオカードを組み合わせており、最新のPCゲームにも十分対応できるパフォーマンスを発揮。カスタマイズによってさらにハイエンドのビデオカードを組み合わせてパワーアップを図ることも可能です。
6-2.Silent-Master NEO B650A
高い静音性と冷却性能を追求した「Silent-Master NEO B650A」は、「AMD Ryzen 9000シリーズ(ZEN5)」と「NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti」搭載ビデオカードの組み合わせで、メモリもDDR5-4800を16GB(8GB×2)搭載するなど、性能面も文句なしの仕上がりとなっています。
特に注目したいのは、「GeForce RTX 4060 Ti」を搭載した、サイコムオリジナル超静音ビデオカード「Silent Master Graohics」を採用しているところです。同社オリジナル仕様で、単品での販売は行われていないビデオカードなので、自作PCでたどり着けない境地に誘ってくれるこだわりの静音パソコンとなっています。
6-3.G-Master Spear X870A
サイコムのゲーミングPCにおいてスタンダードモデルとなる「G-Master Spear」シリーズにおいて、「G-Master Spear X870A」は、AMD X870チップセット搭載マザーボードと「AMD Ryzen 9000シリーズ(ZEN5)」を組み合わせた、ハイエンド指向の一台です。
スタンダードモデルだけに、自分好みのスペックにカスタマイズするのがおすすめで、サイコムならではの幅広いカスタマイズ性によって、自作PCさながらのパーツチョイスが可能。自分に最適な構成を追求してみましょう、
7.まとめ
自分でパーツを集めて組み立てる自作PCの最大のメリットは、自分の用途に最適なスペックのパソコンを自由に構成できるところです。コスト的なメリットももちろんありますが、やはり自分好みの構成ができる点を重視したいところです、
パソコンに関する知識と経験がないと自作は難しいというのは間違いではなく、パソコン初心者の方には少々ハードルが高いのも事実ですが、一度チャレンジすれば、それだけ知識と経験に自信が持てるようになります。保証やサポートを受けられないなどのデメリットも理解したうえで、ぜひ挑戦してみてください。
本記事では、自作PCの魅力と合わせて、BTOパソコンについても紹介しています。自作PC並みのパーツ選択の自由度、組み立ての手間がなく、保証・サポートも万全の安心感。このあたりに魅力を感じる方はBTOパソコンにも注目してみましょう。
父親の影響で、中学生からパソコンの自作を始める。秋葉原のPCショップでアルバイトをしながら学生生活を過ごし、現在は通信会社の子会社でシステムエンジニアとして勤務。週末は副業でPCやデジタルガジェット系のライターをしながら、今もアキバ通いを続けてます。BTOパソコンは奥が深いです、単に道具として使うだけではなくパーツ選びも楽しみましょう!
BTOパソコン売れ筋ランキング
(10月1日~10月31日)
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- 1位G-Master Spear X870A
- Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズを搭載するミドルタワー型ゲーミングPC。高性能と高拡張性を実現したゲーマー向けハイエンドモデルです。
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- 2位Radiant GZ3600X870A
- Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズ搭載ATXミドルタワー型モデル。BTOならではのカスタマイズの幅が広いスタンダードなモデルです。
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- 3位Silent-Master NEO B650A
- こだわりのNoctua製空冷CPUクーラーを採用し、エアーフローと静音性のバランスを極めた静音PC。AMD Ryzenプロセッサを搭載するATXミドルタワー型モデル。
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- 4位Radiant GZ3500Z790/D5
- インテル® Core™ プロセッサとDDR5メモリを搭載するATXミドルタワー型モデル。BTOならではのカスタマイズの幅が広いスタンダードなモデルです。
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- 5位G-Master Velox II Intel Edition
- 高品質なパーツを採用した納得の標準構成と厳選されたオプションパーツでシンプルなカスタマイズが楽しめる新機軸のゲーミングPC!
定番のインテル® Core™ プロセッサ搭載モデルです。
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- 6位Radiant VX3100B660/D4
- インテル®Core™ プロセッサ(第14世代)採用のMicroATXミニタワー型モデル。ミドルタワー型PCは大きくて置けない、でも高性能なパソコンが欲しい!とお悩みの貴方にオススメ!
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- 7位G-Master Hydro X870A Extreme
- Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズを360mm大型ラジエーター搭載水冷ユニットで強力に冷却。更にサイコム独自に水冷化したNVIDIA製高性能GPUを組み合わせたデュアル水冷PC!
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- 8位G-Master Spear Z790/D5
- DDR5メモリとインテル® Core™ プロセッサを採用するミドルタワー型ゲーミングPC。
高性能と高拡張性を実現したゲーマー向けハイエンドモデルです。
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- 9位Aqua-Master X870A
- CPUの冷却機構に水冷方式を採用し冷却能力を向上させた、AMD Ryzen 9000シリーズ搭載ミドルタワー型PC。
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- 10位Premium-Line X870FD-A
- いいものを、永く。標準2年保証、無償オーバーホールなど末永くご愛用いただくためのアフターサービスも充実したサイコムが提案する新たなPCのカタチ。その名は、Premium Line