サイコムのラインアップを徹底紹介！ 水冷ユニットでCPUを強力・安定冷却「水冷PC」

BTOメーカー・サイコムには数多くのラインアップが用意されていますが、豊富なだけに、なかなかその全貌や内容を把握するのは難しいかもしれません。

そこで今回はサイコムのラインアップにおいて、CPUの冷却に水冷ユニットを採用する「Aqua-Master」シリーズについて紹介していきましょう。

1．水冷ユニットで強力冷却「Aqua-Master」シリーズの特徴

1-1．「Aqua-Master」シリーズの特徴 

BTOメーカー・サイコムのラインアップにおける「Aqua-Master」シリーズの特徴は、CPUの冷却に水冷ユニットを採用しているところです。

進化に伴い、消費電力、そして発熱量が増加傾向にあるCPU。CPUには、冷却が間に合わないと性能を控えることでトラブルを未然に防ぐ「サーマルスロットリング」と呼ばれる機能が仕込まれているので、パフォーマンスをフルに発揮させるためには、適切に冷却する必要があるのです。

もちろん高性能CPUクーラーでも冷却自体は可能ですが、高負荷時でも安定した冷却を求めるのであれば「水冷ユニット」の採用が必須。つまり、水冷ユニットを採用する「Aqua-Master」は、CPUの安定したパフォーマンスが期待できるモデルなのです。

「Aqua-Master」シリーズに採用されているのは、ASETEK製の最新世代高性能水冷ユニット。高品質なNoctua製冷却ファンと組み合わせることで、静音性の高さも魅力となっています。

また、「Aqua-Master」シリーズは、標準構成において、ビデオカードを搭載せず、CPU内蔵グラフィックを使用している点も特徴のひとつ。とにかくCPUパワーを活かしたというユーザー向けの設定ですが、もちろんカスタマイズによって、「NVIDIA GeForce RTX 4090」や「NVIDIA RTX 4000 Ada」などのビデオカードを組み合わせることも可能です。

1-2．「Aqua-Master」シリーズはこんな人におすすめ

「Aqua-Master」シリーズは、CPUの冷却に水冷ユニットを採用することによって、強力かつ安定した冷却を可能とします。それゆえ、CPUパワーを必要とし、さらに長時間、安定した動作を期待する方に最適なモデルとなっています。

最近ではクリエイティブの分野でもビデオカードの重要性が高まっていますが、まだまだCPUパワーを必要とする作業・処理はたくさんあります。CPUはパソコンの頭脳ともいえる超重要パーツですが、精密機器ゆえに熱にはあまり強くありません。CPUを安定して動作させるためには、安定して冷却できる水冷ユニットは非常に理想的な冷却機器なのです。

また、「Aqua-Master」シリーズは、標準構成においてビデオカードが非搭載という点もポイント。ビデオカードをあまり必要としない方にとってはコストカットになる一方で、ビデオカードを必要とされる方にとっては、幅広い選択肢が用意されていることになります。最新ゲームを快適にプレイしたければ「NVIDIA GeForce RTX」シリーズ、3D CADなどを使う人は「NVIDIA RTX」シリーズと組み合わせれば、期待通りのパフォーマンスを発揮してくれます。

また、パソコンは複数台必要だが、使用者によって必要とするビデオカードの種類やグレードが異なるようなスタジオ・チームといった法人向けのニーズにも応えてくれるでしょう。

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2．「Aqua-Master」シリーズのラインアップ

2-1．最新プラットフォームにも対応する「Aqua-Master」

「Aqua-Master」シリーズは、CPUの冷却に水冷ユニットを採用しており、IntelプラットフォームとAMDプラットフォームのそれぞれが用意されています。IntelもAMDも最新CPUを標準搭載するなど、最新モデルをいち早く安定して使用したい方にもおすすめです。PCケースは、人気の「Fractal Design Define R5」が全モデルで採用されています。

2-1-1．Aqua-Master Z890

「Aqua-Master Z890」はIntelプラットフォームを採用したハイエンドモデル。標準構成では、「Intel Core Ultra 5 245K」と「Intel Z890 チップセット」搭載マザーボードの組み合わせをいち早く採用しています。

標準構成のCPUはやや控えめのスペックのものが採用されていますが、水冷ユニットを組み合わせているので、さらに上のグレードへのカスタマイズも安心です。メモリはDDR5-5600を16GB(8GB×2)搭載。ビデオカードは非搭載で、CPU内蔵グラフィックを利用しています。

CPUが「Intel Core Ultra 5 245K」とやや控えめの構成となっていますが、水冷ユニットを採用する「Aqua-Master」なら、さらに上位の「Intel Core Ultra 7 265K」や「Intel Core Ultra 9 285K」にカスタマイズしても十二分の冷却性能を発揮します。

標準構成ではビデオカード非搭載なので、ゲーム用途も考えているのであれば、ビデオカードを追加したいところ。ゲーミングに加えて静音性を追求するならサイコムオリジナルの超静音ビデオカード「Silent Master Graphics」を選ぶのも面白いでしょう。また、クリエイティブ用途での使用ならプロフェッショナル向けの「NVIDIA RTX」シリーズが選択できる点も注目です。

【Aqua-Master Z890】標準構成
CPU：Intel Core Ultra 5 245K【4.2GHz、14コア/14スレッド】 メモリ：DDR5-5600 16GB(8GB×2) チップセット：Intel Z890 チップセット SSD：500GB(SATA/2.5インチSSD) ビデオカード：CPU内蔵グラフィック

2-1-2．Aqua-Master B760/D4

「Aqua-Master B760/D4」は、Intelプラットフォームを採用したスタンダードモデル。標準構成では、「Intel Core i5-14500」と「Intel B760 チップセット」搭載マザーボードの組み合わせを採用しています。

ビデオカードは非搭載で、CPU内蔵グラフィックを使用。メモリはDDR4-3200を16GB(8GB×2)、ストレージはSATA SSDを500GBとシンプルな構成。コストを抑えたベースマシンとして、カスタマイズをうまく活用したい1台となっています。

【Aqua-Master B760/D4】標準構成
CPU：Intel Core i5-14500【2.6GHz、14コア/20スレッド】 メモリ：DDR4-3200 16GB(8GB×2) チップセット：Intel B760 チップセット SSD：500GB(SATA/2.5インチSSD) ビデオカード：CPU内蔵グラフィック

2-1-3．Aqua-Master X870A

「Aqua-Master」シリーズにおいてAMDプラットフォームを採用する「Aqua-Master X870A」は、標準構成では、ZEN5コアの「AMD Ryzen 5 9600X」と「AMD X870 チップセット」搭載マザーボードの組み合わせをいち早く採用した意欲作となっています。

メモリはDDR5-5600を16GB(8GB✕2)、ストレージはSATA SSDを500GB搭載し、ビデオカードは非搭載で、CPU内蔵グラフィック機能を使用。シンプルにRyzenのパワーを活かすマシンとして、カスタマイズのベースマシンとして、幅広く活用できる1台です。

【qua-Master X870A】標準構成
CPU：AMD Ryzen 5 9600X(3.9GHz、6コア/12スレッド) メモリ：DDR5-5600 16GB(8GB×2) チップセット：AMD X870 チップセット SSD：500GB(SATA/2.5インチSSD) ビデオカード：CPU内蔵グラフィック

3．まとめ

本記事ではBTOメーカー・サイコムのラインアップから、CPUの冷却に水冷ユニットを採用し、強力かつ安定した冷却性能を誇る「Aqua-Master」シリーズを紹介してきました。

「Aqua-Master」シリーズは、CPUパワーが重要で、なおかつ長時間安定した動作を期待する方にとって最適なモデル。標準構成ではビデオカードが非搭載となっていますが、シンプルにCPUパワーを追求する方だけでなく、カスタマイズで自由にビデオカードを選びたい方にもおすすめの構成といえます。

特に複数台導入する必要があり、なおかつ使用者によって必要なビデオカードが異なるようなスタジオやチームなど、個人だけでなく法人用途としても注目しておきたいポイントとなっています。